クラウドとは何ですか?
2019年(令和元年)現在、動画配信システムを利用する=クラウド環境を利用する、と言ってよいでしょう。
クラウドの反対語は、「オンプレミス」と言って、動画配信システムの設備(ハードウェア・ソフトウエア)を自社で保有し、自社の設備において運用することになります。
クラウドは、その反対に、動画配信システム設備一式をインターネットを通じて、あるいは動画配信サービス提供業者のサービスを利用して、動画配信を実施すること、となります。
クラウドを利用するメリットは、
・自社で動画配信に必要なシステムを管理しなくて良い
・動画配信に必要な回線を保持しなくて良い
・ソフトウエアなどを自分で用意しなくて良い
・スケーラビリティに優れている
といったことが上げられます。
一方、クラウドのデメリットは、カスタマイズ性に劣ることです。
オンプレミスの場合は、全て自社の要望通りの機能を実装することができますが、クラウドの場合はある程度、クラウド事業者の用意したサービスに応じた機能を利用することになります。
広義の意味のクラウドで、動画配信に必要なインターネット回線を含んだサーバシステムを利用し、配信に必要なソフトウエアは自社開発する、という利用方法もありますが、この場合は、ソフトウエアの管理は自社で行わなくてはならないため、クラウドのメリットの一部が損なわれることになります。
動画配信のクラウド事業者としては、例えば
Microsoftの提供するAzureなどが有名です。
このAzureは、世界的に有名なサッカーチームのレアルマドリードや、アメリカ航空宇宙局NASA、オリンピック中継、日本でもフジテレビなどが利用しており、多人数への配信に適しているシステムです。
ただし、Azure自体は複数のサービスの組み合わせとなるため、ある程度のシステムに関する知識が無いと使えないですし、費用も当社のような一般的な動画配信システム事業者と比べると高価になります。
数十万人、数百万人への動画配信が必要な場合はAzureが有効ですが、通常の企業活動における動画配信であれば、Azureはオーバースペックになることが予想されます。